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NY出産
2006/04/12

昨日昔一緒のレストランで働いていた日本人の知り合いの子に病院の5ヶ月検診の付き添いを頼まれた。

うちの病院だったし時間が空いていたのでOKした。
その子によれば、誰か英語がもう少しわかる人を連れてこないと検査はさせないといわれたらしい、、。

自分の働いている病院ながら、情けない、、、。
アメリカには法律があって、患者がもし英語がしゃべれなかったら、病院が通訳を用意しなきゃいけないはず。患者じゃない。

色々な詳しい情報もこっちが聞かないと教えてくれないし、その子は自分の医者が誰なのか、緊急時の連絡先はどこなのかも教えられてなかった、、、。

色々な書類とか、保険、検査のアポイントメント、私もこの分野で働いてなかったら何も判らなかったと思う。それでも、NYで出産すると決意して一つ一つ自分で手探りでがんばっている彼女達をとても尊敬します。
彼女はうちの病院で出産する二人目の友達になると思うけど、健康な赤ちゃんが産まれる事を願うのみです。






立ち退き
2006/04/10

私が働いてる病院は大きなグループの傘下にあり、そのグループはマンハッタンにある大きな病院やビルディングをいくつか所有しています。

最近はどこの病院も財政難で大変な所にNY州のお偉いさんがヘルスケアーのコスト削減を始めると言い出し、追い討ちをかけられています。

病院の通りを隔てた所に大きなマンションのビルディングも病院が所有していて病院関係者が住んでいます。
まあまあ、いい建物で家賃も他に比べると安い。

そしてうちの病棟で働いているロレッタという3人の子持ちのシングルマザーもそこに20年近く住んでいるのですが、先週突然”60日以内に立ち退くように”とのビラが玄関に貼られていたとの事。
詳しく聞いた所その病院を所有するグループがそのビルディングを売るらしく住民を撤去させたいらしい、、。
でも、ひどいのが看護婦のみ立ち退き。医者はそのまま住めるらしい、、、。
彼女達は職業差別だと病院を訴えるといっていたがどうなることやら、、。

でも、一人身ならまだしも、3人も子供いてそれで2ヶ月以内に引っ越せとはあまりにも横暴。マンハッタンでも家探しはほんとに大変だしお金もかかる。

何十年も働いてきたスタッフに対してあまりにも無情な宣告でびっくりでした。どうなることやら、、、。






ただいまNY
2006/04/07

昨日の夜中NY到着。

ロンドンは思ったよりも寒かった。
でも所々に桜が咲いててきれいだった。

今回は4回目のロンドン。


NYよりもモラルがあるというか常識とかは日本に近いかも。
でも、みんな周りをみて歩かないからすぐぶつかる。
でも"Excuse me"がない、、、。

あと、お店出るときとかに(コンビにみたいのでもクリーニングでも)みんな「チェアーズ!」と言う。
直訳すると”乾杯”、、。ビールの国だけど不思議です。

地下鉄
NYよりきれいだし整備も行き届いてるけど、地下深くにもぐりすぎてるからか気持ち悪くなる、、、。
だから私はバス派です。

物価
高い、、。ものすごーく。地下鉄の初乗りが500円よ。食べのもの家賃も、、。みんなどれだけ給料もらってるんだろう?NYも高いけど、安くてまずいものや汚い部屋とか底辺が低くて選べるからいろんな階級(?)の人が住めてごちゃまぜな感じ。ちなみにNYの地下鉄の初乗りは、と言うかどこまで行っても$2(250円)、半額です。

コーヒー
私は毎朝コーヒーがないと起きれません。でも、イギリスのコーヒーは”アメリカーノ”と呼ばれていてエスプレッソをお湯で薄めたもの、、、まずい!!イギリス人はラテを好んで飲むらしいので、”アメリカーノ”を頼む人はあまりいないと。
カプチーノも好きだけど、イギリスのはココパウダーが必ず振られていて嫌。
スタバを見つけたときは指差して叫びました。(NYでは馬鹿にしてるくせに、、)

どちらも世界の大都市だけど、ぜんぜん違う顔を持っています。

そうそう、私のsick callは忘れ去られたいたらしく、電話をかけた後私は携帯の電源を切り空港へ向かったのですが、昨日帰ってみてメッセージを聞くとスタッフィングオフィスから"where are you? what's going on?"と言うメッセージが、、。
今日これから仕事に行くのがちょっとだけ不安、、、。






フロート
2006/03/30

ただいま帰宅。
先週の出産ラッシュとはうって変わって今週に入って病棟はとても静かです。なんで赤ちゃんはみんな同じ時に生まれたがるんだろう?満月とかの関係?気温が関係あるという話は聞いたことがある。気温が急に高くなると筋肉が弛緩するから子宮口が開きやすいとか、、、。

そして患者の人数が少ないと、看護婦は他の病棟に出稼ぎに行かされるのです。それをフロート(浮遊する)といいます。たぶん前にも書いたと思うけど、、。

それも納得いかないことにフロートするのは若者だけという組合のルールがあるため、誰かがフロートしないといけないときは大体私かもう一人の若者。

そんなこんなでまたもや私はL&D(分娩出産部屋)へ。そして私が働いたのはリカバリールーム(帝王切開の手術の後の)。前にL&Dにフロートしたのは数ヶ月前なので忘れてることもあったり、物のありかがわからなかったり、、、でもみんな親切に色々教えてくれたので有意義な一夜を過ごしました。

でも!!今夜は仮病を使って病欠を使わせていただきます!!
だって患者さんあんまりいないんだもん、、。
初挑戦の病欠、sick call. 緊張気味なのでビールで和らげようと試みている所。

計画的なsick callで今日からロンドンへ行く予定。
うまくいくことを祈っててください、、、。






sick call
2006/03/23

仕事が終わっていつものように朝帰宅し、ご飯を食べ、シャワーを浴び、10時ごろさーそろそろ寝ようかなー、と思っていると、携帯が、、、
「unavailable call」
日本からの電話も同じように表示されるのででると、
「Hi. Ayako. This is Brenda」
お騒がせマネジャーである。あの人はほんとに人のことを考えるのが下手である。夜勤勤務をしている看護婦にどうしてこの時間に電話してくるかな、、、。そして内容はいつも特にたいして重要でない。
今日の内容はsick call.

アメリカでも日本と同じように病欠のようなものが何日かある。でも、日本で3年間働いて私は一日も使ったことがないし、使っている人をあまり見たこともない。でも、ここでは、それは権利で使い切るべきもの。私の場合は夜7時から朝7時30まで。だからたしか当日4時までに電話すればいいはず。それも、別に婦長や病棟に電話するわけではなくそのsick call担当の事務員さんみたいな人に理由もなく休みますと伝えるだけだから、罪悪感を感じる必要もない。その代わり週末は医者の診断書が必要。ないとその日の給料はもらえない。一年に10日ぐらいあるのかなー?あんまり良く知らないけど、みんなそれがマイナスになるまで権利を行使する。

で、その電話の内容はたまりにたまっているsick dayを病院が少し買い取るとの事。日本ってそんなことなかったような気がするけど、、、。周りから使え使えといわれるけどまだ、日本のときのまじめさが残っているのか使えない、、。だって結局、病棟で人が足りなくなって看護婦さんたちが困るだけじゃん。しかも、12時間シフトだから私はただでさえ月13日しか働かなくて、それに年8日の祝日、年12日の有給、そのうえ毎年sick callを使い切ったらいったい、年に何日働くことになるんだろう?

アメリカに住みだしてもう5年以上。でも、変な所でまだアメリカ人になりきれない自分である。






誰の子?
2006/03/20

昨日の夜、一人の男の子が産まれました。新生児室でアセスメントされ、産湯につけられ、そしてお母さんの元へ連れて行かれました。

赤ちゃんを見てお母さんの最初の一言。
「チャイニーズに見える?それともプエルトリカン?」
赤ちゃんはどう見ても中国人には見えなかったので
「私にはあんまりチャイニーズには見えないけど、、」
母「イエーイ!!」
私???「なんで?」
私はてっきりそのお母さんがプエルトリカンでお父さんが中国の人なのかと思いきや
母「チャイニーズは一夜限り、プエルトリカンは3週間一緒に住んだからね」

はい?

続けて母「でも、3週間目から暴力振るうようになったから追い出したけど。今はどこで何してるのか知らない」

特に何もいう気にもならず、笑顔で、
「じゃ!!」
っと病室を去りました、、、。

もちろんそのお母さんの受け持ちの看護士にソーシャルワーカーを依頼するようお願いしたけど、、、。

でも、もしそんな疑問があっても看護士とかにそんな風に聞くか、普通?あっけにとられました。

プラス、そのお母さんは豊胸手術の経歴があり、それでも母乳だけで育てたいとの希望。ちゃんとミルクが出るのか不安です。

ただただあの赤ちゃんが大事に育てられれるのを祈るのみです、、、。






カルチャーショック?
2006/03/14

今日面白くて怖い話を聞きました。

新生児室でひとつ上で4歳の娘がいる看護婦さんと、息子と娘がいるクラークさんと話をしていた所、お父さん、親戚の男性には子供達のお風呂や二人きりでの留守番は絶対させないとのこと。もしその子供が男の子でも。

理由は性的虐待。彼女達が旦那さんたちを信じていないのではなく、防ぐためにはチャンスを作らないのが一番との事。また、もし何かが起こったときに、旦那さん(男)にそういう機会を与えたということで母親も攻められるらしい、、、。

部屋を借りるときも、もし娘と息子がいたら最低2ベッドルーム(リビング+2つの個室)以上の部屋を借りなければいけないという法律があるらしい、、、。娘と息子にそれぞれの部屋を与えるために、、。

昔、NCLEX(アメリカの看護婦国家試験)の勉強をしているときに問題で
Q、子供が怖い夢を見て寝れないと泣いて訴えます。あなたはどんな対応をしますか?
1、小さな明かりをつけて一人で寝かす
2、兄弟と寝かす
3、自分と(親)と一緒に寝かす
などなどの選択肢。
私は親と一緒に寝かすでしょ、と思ったけど、答えは小さな明かりをつけて一人で寝かす、でした。

その時もかなり文化の差?にびっくりしたけど、今日の会話にはもっと驚かされた。実際にみんなそうやって子育てしてると聞いて。日本だと、子供のお風呂は父親の仕事としている家庭も多いし私もお父さんやおじいちゃんとお風呂に入っていた覚えもあるし。

どっちが良いとか悪いとかじゃないけど、やっぱりびっくりさせられる。
でも、私がもし結婚して子供産んだらやっぱり風呂でも留守番でも父親にも参加してもらいたいなと思う。でもそれはこの国の虐待の現実を甘く見ているからなのかな、、と思ったりもする。

虐待のニュースとか見てるとみんな口をそろえて「そんな人には見えなかった」って言うし、、、。

日本ではまだ虐待の事実はなかなか公にされていない感じだし、しかもそれが実父だったら余計に隠蔽されるだろうし。

でも日本がそんな風に家族の中でも疑わなきゃいけないような状況になっていかないといいなあ、とやっぱり思ってしまう。でも、もうなってるのかもしれないけど、、。 






Spring!!
2006/03/12

今日は土曜日。何でだか8時には目が覚めてしまったので(朝の5時にベッドはいったのに)久々に朝から本を持って近所のカフェに行き、ゆっくり朝ごはん、そしてファーマーズマーケットへ行って来ました。

私のアパートはUnion Sqareという大きな駅まで歩いて10分ほど。そしてその駅の周りはけっこう広い公園広場みたいな感じになっていて、週に3回一年中ちいさな露店がたくさん朝早くから並びます。

野菜、フルーツ、卵、蜂蜜、ワイン、チーズ、焼きたてパン、全てオーガニックです。そして、今日は花屋がいっぱい出てました。春がついに来たのねー、とかなりうきうき気分で歩き回りました。

周りを見渡すと半そでの人もいる。(そんなに暑いわけじゃないのに、、、)みんな春が待ちきれない様子。

私もついついビオラ(花)買っちゃいました。一株、$1のセールだったのもあり、、。我が家には4つ鉢植えがあるんだけど、みんな葉っぱ系なので、やはり春になると花が欲しくなる。ビオラはけっこう強いから怠け者の私でも元気でいてくるのよね、、。

でも、やっぱり四季があるのっていいよね。いろいろ楽しめて。この冬があけて春が来る瞬間とか、ほんと気持ちが明るくなる。

そんな風に感じるのは年を取った証拠かしら、、。






ただいま、、、
2006/03/09

今、朝の8時、仕事から帰ってきてビール片手に書いてます。
ナイトシフトで働き出してもう一年以上たつけど、昼間に働いた後のみんなで飲むお疲れのいっぱいがちょー懐かしい、、、。朝8時じゃ誰も付き合ってくれないし、、、。だから逆に友達とのみに行くときは私の体的には寝起きのいっぱいになってしまうの、、。
お日様とともにすごす生活に戻りたい、、。

前置きはこのぐらいで、、昨日はNICU(新生児集中治療室)にフロートさせられました。普段は10人前後の赤ちゃんしかいないのに昨日は20人以上、、。だから看護婦が足りず私が出張することに、そして必然的に一人一人の受け持ちも増える。それでも4人だったけど、、、。
でも、久々にいろんな問題のある赤ちゃん達を持って緊張の12時間だったけど充実した12時間だった。

健康な赤ちゃんだと一人で20人とかの世話しないといけないからやっぱりやってあげたいこと全てはやれないんだよね。オムツ変え、ミルク挙げマシーンと化すしかないのが現実。その点NICUだと、点滴だとか薬だとかが色々あって、手がかかるけど、受け持ちが少ない分もう少し一人一人に手がかけられる、だから、仕事したって感じがする。虚しさが少ない。

仕事もなんだか飽きてきたなー、とか思っていたけど、またちょっと違うところに行くと私の好奇心がうずきだしてしまう、、。いけないいけない、、、。

また今日もこれから寝て夜出勤です。今夜はどこに飛ばされるのやら、、、。






神様
2006/03/07

うちの病棟のクラークさんにとても信仰深い“エホバの証人”のおじさんがいる。アメリカにいると宗教の話は結構タブーだったりして、それは人種の坩堝であるNYでも同じである。
それはここに住んでくうちに自然と学んだ。
でも、そのクラークさん(ジョシュア)はとてもいい人で知りたがりである。どこかで私が無宗教者だと聞いた様子で、もう一年以上一緒に働いているがまだ色々質問してくる。本人的には勧誘はしているつもりではないんだと思うが、もう頭の中にセオリーが出来上がっているから質問してきてももう彼の頭の中には答えができている感じ。

この前、ジョシュアが「亜矢子は神を信じないんだったら死んだらどこへ行くの?」と聞いてきた。私も別に気にせず「私は死んだら消えていなくなるの。どこにも行かないよ」と、答えるとちょっと遠巻きにいた数人の看護婦やPCA達まで「今なんて言った?」みたいな顔をして一瞬手が止まって私のほうを見る。あれ?またやってしまった?とあわてて、「でも日本にも輪廻転生っていう生まれ変わりを信じる人もいるよ。でも、象になるかもしれないし蟻になるかもしれないし、、、」。そしてまたみんな一瞬手が止まる。「蟻??」
キリスト教では人間は人間、その他はその他ってはっきり区別されてるからね、、、あまりフォローにもなっていなかった様子。

これ以上突っ込まれて討論しても結論は決してでないトピックなので「あれ、赤ちゃんが泣いてる、、」と忙しいふりをして皆に背をむけ仕事へ戻る。

個人的には別に人がどんな神を信じようと、信じまいと全く興味はないし、いるか、いないかを議論することは私にとって全く持って無意味。だって、それを信じて生きる糧にしている人もいっぱいいるし、いてもいいと思う。でも、反対にそれが人を傷つけたり殺し合いをする原因にもなるからね。難しい、、、。多分日本の若者はクリスマスを祝ったり、お寺に御参りに行ったりしても無宗教者が多いと思う。でも、なんで日本だけそうなったんだろう?共産主義でもないのに?日本に近いはずの韓国はほとんどの若者がキリスト教者だというのに、、。不思議です。



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