Aug.8

今日は久々新生児室での勤務。17人の赤ちゃんプラス一晩での新しい入院は8人(生まれたての新生児)。そして一人の赤ちゃんは新生児黄疸のためphototherapy中。忙しすぎず、暇すぎずって感じでした。しかし、深夜12時ごろ生後数時間の赤ちゃんが初めてのミルクを飲んだ後アプニア(無呼吸発作)を起こしNICUへ。新生児はほんと何が起こるかわからない、、、。そして新しい入院のリポートを分娩室から受けているとその赤ちゃんはアダプト(里子に出される)されるとのこと。詳しい事情はわからないけどいい人たちにもらわれるといいなーと願いつつ、その赤ちゃんを初の産湯へ。

 

Aug. 17

今日はお母さん達のフロアーだった。それにしても一晩で13人の出産、、しかも半分は帝王切開。忙しすぎでした。それにしてもアメリカのお母さん達は、というかアメリカ人は看護婦をメイドのようにこき使う。ナースコールで行ってみたら「これチンしてきて」とか、「ドア閉めて」「ブランケットかけて」とか、、。もちろん動けない人たちならいいんだけどそうじゃないからたち悪い。最悪なのが赤ちゃんのオムツ変えてって言うナースコール。しかも言い方が「baby need to be changed」。「赤ちゃんオムツ替えてもらわないといけないんだけどー」、みたいな感じ。自分の子でしょうがー!!って感じ。家帰ったら誰もやってくんないよ!!

 

Aug.19

今日はお休み。なので朝からランドリー行って洗濯したり食料品の買出ししたり、そして午後になってジムにでも行こうかなーとか思ったら携帯が、、、unavailable call.

    病院だとやなので出なかったらメッセージが残っててやっぱり病院のスタッフィングオフィスからで今日働けないかって、、そしてすぐ後にはマネージャーから、、。それもでなかったけど。病院の近くに住んでるから家を出て誰かに会うと嫌なので家でゆっくりと夕ご飯の支度をしてました。それにしても大体木曜日や金曜日休みだとOT(時間外勤務)しない?って言う電話がかかってくる。たまにはすることもあるけど毎回はちょっとねって感じ。でも、そういう電話を無視して家にいるとほんの少しだけど罪悪感に襲われるのよね。だから電話かけてこないでくださーい。ゆっくり休ませてー。 

  Sep.3

     今日は新生児室。しかも久々にあー働いてよかったと思わせる出来事がありました。

新生児室では生まれたての赤ちゃんが分娩室から運ばれてきて、アセスメントなどしたあと体温が安定したら産湯につけます。そしてまたウォーマーに返し、再び体温が一定になるまで待ちます。一定になったら服を着せ赤ちゃん用のベッドに移動してお母さんの部屋へ移動となります。私がある赤ちゃんを産湯につけていたとき、窓からお父さんらしき人がその様子を眺めていました。そして、そのお母さんは帝王切開だっため、赤ちゃんがベッドに移ったときにはまだリカバリールームに居ました。しかし、お母さんの早く赤ちゃんに会いたいとの希望により、赤ちゃんをリカバリールームまで連れて行きました。そこでそのお父さんがお母さんに私のことを「彼女が産湯につけてくれたんだよ」と紹介してくれ、そして私に名前を聞きました。私が答えた所「この子がおっきくなったら、産まれて始めてお風呂に入れてくれた看護婦さんの名前を教えてあげたいんだ」と。何気ないことだけど、そんな時に働いてて良かったな、と心から思います。

  Sep.19

     今日はフロアー。しかし、一緒に働いた看護婦さんたちが二人とも60代のおば様方。なので座りっぱなし、、、。二人とも私の名前を呼び続け、用事を言いつけるだけで動く気配なし。私も自分の受け持ちの患者いるんですけどーって言ってやりたい気持ちを抑え笑顔で働くわたし。そこに一人のPCA登場。彼女が私を呼びつけ「何なのあの二人!!あなたの名前呼びっぱなしで動かないじゃない!!私が替わりに文句言ってあげようか?」私も苦笑いで「だいじょぶよ。もしほんとにできなかったら私が言うから。あの二人は私のおばあちゃんみたいなもんだからね。」また、たちの悪いことにそのうちの一人は開き直っていて、「私は年寄りなんだから何もさせないで!!Leave Me Alone」とか平気で言うからね、、。働けないなら来ないでください、、、。何て、愚痴をこぼしてるけど、人間的にはとてもいいひと達なのよ。

 Sep.22

     今日はvacation前の最後の日。働いて9ヶ月目にして初めてのvacation. 本当は半年たったら2週間の休みを取る権利があるんだけど、そこには落とし穴があって、うちの病院はセニョリティー、年の順?みたいなのがなんにしても基本で、私のようなペーペーには何も言う権利はありません。マネージャーからは早く休み取れ取れせっつかれますが、勤務表上私に休みを書き入れる順序はなかなか回ってきません。そんなこんなでしたが、新しい看護婦が二人はいってきたこともありやっと取れることになりました。なので日本に10日間程度ですが、日本に帰れます。久々の日本、楽しみだなー。みいさん元気かな?

Oct. 10

    今日は日本は体育の日。でも私はVacationからの仕事復帰初日。行く前は「行きたくなーい」の連発。でも、しょうがない、行くしかないです。行きました。行けばいったで大丈夫なんだけど、、、でも、やっぱり今まで自然に手や口が無意識で動いてたことに1分とか間があいてしまう時があった。体が思い出すまでまた数日かかるのかも。

 

Oct.12

   今日はユニオン(組合)主催の外人看護婦のためのDocumentationクラスに行ってきました。いろんな病院、いろんな国、そしていろんな科で働いている人たちと一緒に勉強してぜんぜん眠くなりませんでした。アメリカはご存知のとおり裁判の国です。なので、看護婦の一番大事な仕事は記録といっても過言ではありません。“書いていないことはやっていないこと”良い看護婦とは技術や知識はそこそこでも記録がきちんと書ける看護婦?と時々思わせるほどです。私達を守ることが出来るものは唯一私達が書く記録のみ、訴えられたら誰も助けてくれません。病院も組合も、、、医者なんで自身の保身の為に看護婦に罪を擦り付けるのは当たり前のことのようです、、、。

例えば、15年後に裁判所から急に連絡があり、「2005年の10月12日に、あなたはAさんという人に○○という薬を5ミリグラム注射しましたね」なんていわれたって誰が覚えてるかっつーの。なので、この国では記録は自分のみを守るためにもとても重要な仕事なのです。


Oct. 15

今日はお母さん達のフロアーで働きました。そしたらなんと偶然にも日本人の患者さんの受け持ちになりました!でも名前は結婚されてて日本人の名前じゃなかったから最初のラウンドに行って自己紹介してお互いびっくりみたいな感じでした。でも、その方に「なんでアメリカの看護婦さんってみんな怖いの?」って聞かれてなんて答えていいかわからなかった、、、、。私でもまだ怖いなあ、って思う人いっぱいいるし、あー患者さんが気の毒だなーなんて思うこともしょっちゅうある。でも、きっとそれって看護婦って言う職種だけでなくいろんな仕事において日本人とアメリカ人の仕事に対する価値観とかの違いもあるんだと思う。で、特に看護の仕事のようにどこまでが仕事って言うはっきりした線引きのない仕事はその差がくっきりと現れてしまうんだろうなと思う。私が仕事として当たり前だと思うことを患者さんにしても他の看護婦さんから、「そんな事したって病院も誰も感謝しないよ。それどころかいいように使われるだけだよ。」や「あんまり患者を甘やかさないで。次のシフトの人が困るでしょ、」とか。働き始めはほんと目が点になるような発言、行動にいちいち驚いたけど、今は、自分が日本で勉強したり経験してきたものを信じて人が何してようと、何言おうと、流して自分のスタイルでじぶんがbarn outするまでやろうって思ってる。どのくらい続くか判らないけど、自分の仕事にプライドもてないようになってまで働きたくないしね。

  Nov.18.
昨日の夜は大変でした、、。いつもの通り新生児室で夜中の12時ごろまで働いているとスーパーバイザーから電話が、、、なんだかいやな予感がしたんだけどやっぱりL&D(分娩室)にフロートしろとの事。新生児室にはNICUナースを送るからと、、、。新生児室もかなり忙しかったし、基本的にまともにオリエンテーションもしてもらってないほかの病棟に行くのは嫌だ、、というかもし何かあったらとかなり怖い。Med&surgeのなかでのフロートとはわけが違う。でも、一番したっぱの者が行かなければ行けないので無条件で私。そんな感じでいやいやL&Dへ。トリアージルームに入るにも列があるくらいの忙しさ。お母さん達は分娩室に行き着く前に産んじゃったり、、。その日はリカバリールーム(帝王切開後の)がかなり忙しかったのでリカバリールームで一分もイスに座ることもなく走り回り働きました。心身ともにぐったりだったけど、新しいことも学べたし思っていたよりもいい夜でした。自分がやってることに慣れて自信がもてるようになったらフロートすることもそんなに苦になる事じゃないんだろうけど、なんせたまにの事だし知らない人達の中で物品のありかも判らず働くのはやっぱり大変。忘れないうちにもう一回ぐらい行ってもいいかなとか思ったり、でも当分いいかなとか思ったり、、、。まあ、そんな事考えてたって全てはスーパーバイザーのお声一つなんだけど。
NY RN 日記
Nov. 27

今日はThanksgiving day.アメリカではかなり大きな祝日です。家族で集まってターキーを食べお互いに感謝をしあう(?)みたいな。そんな日はもちろん私の出勤日。でも、ラッキーなとこに十分なスタッフがいてそして病棟もけっこう静かだったからみんなで持ち寄ったご飯を楽しめました。でも、聞くところによるとクリスマスベイビーを計画的に産もうとしている人が多いからこれからが忙しくなるときらしい、、、。なんか変な話だけど、、。テレビもラジオもかなりクリスマス一色になってきて町も色とりどりのライトで飾られて、この時期が一番NYにいてよかったなーと感じるとき。ふだんはNYの文句ばっかりだけど、、。NYの住民達もなんだかHoliday ムードで普段よりいい人になるような気がするのは私だけでしょうか?まあ、一ヶ月楽しみます。


Dec.10
昨日は病院のクリスマスパーティーでした。行く気は全くもってなかったんだけど、仲のいい看護婦さんたちがちゃんと送り迎えもするからと熱心に誘ってくれるので、まあ、ただだし行ってきました。イーストリバー沿いの夜景のきれいなパーティー会場で、料理もおいしかったし、オープンバーだったし、楽しかった。普段なかなか話せない他の職種の人や、他の病棟の人たちとも話せたし、ドクターたちの踊りっぷりもすごかったし、かなり酔っ払ってグラスとか割りまくってたし、、。 子供を連れてきている看護婦さんもいて親子で踊ってたり、アメリカって感じで楽しい一夜を過ごしました。

Dec. 21
昨日の午前3時からMTA(NYのバスとか電車の会社)がストライキを始めました、、。25年ぶりとか。なのでNY、特にマンハッタンは大変な事になっています。車が要らないはずの土地でのストライキだから、みんな歩いたり、自転車乗ったり、、、。郊外に住んでマンハッタンで働く人もたくさんいるんだけど車にも4人以上乗っていないとマンハッタンに入れないという規制が始まって、、、。それでも渋滞はもちろんすごいことになってるけど。しかも不運なことに急に気温が下がってて、朝の通勤時間はもちろんマイナスで、そんな中、みんな何時間もタクシー待ったり、歩いたり、、、、。ラッキーなことに私は病院から徒歩5分の所に住んでるから、あまり生活には支障がないけど、ストライキが始まったときは、病院内の館内放送で、”low grade disaster"だと、、その意味は、今病院で働いてる人は許可が出るまで病院から出れないということ、つまり、次のシフトが来れるまで、、、。うちの病棟の人たちは遅れながらも歩いたりして出勤してきたからかなりほっとした。病院に泊まりこんでる人もいるし、、。MTAで働く人達のユニオン(組合)が給料アップ、福利厚生の改善目的ではじめたんだけど、何度交渉しても決裂してこういう結果になってしまった感じ。個人的に思うのは、このストライキで組合が勝って訴えていたこと全て勝ち取ったら、これから先ストライキが解決策みたいになりそうで怖い。看護婦さんも組合あるけど、仕事柄やっぱり、ストライキはむずかしいだろうなー、とか考えたり。 一年で一番ハッピーなはずのクリスマスウイークなのに、NYは大変な事になっています。早く解決することを祈るのみです。