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ギリシャの音楽と詩の神であるアポロはイルカに化して死者の魂を死者の島へ運んだといわれている。イルカ(デルファン)
は「全能の母」(ギリシャ語ではデルフィスは子宮という意味)をあらわし、海から生まれる生命、つまり全ての生物の起源
を象徴し、また死者を再び海へ還し、ライフサイクルを閉じもする。

 

イルカに関して証明されている事実

体温(36.5)

ほとんどのイルカは一頭の子供を産み長期間世話をする

視覚、聴覚、ソナー(反響音による水中探査機能)で空間の方向づけやコミュニケーションを図る

体の大きさに対する脳の大きさの比率が哺乳類最大、人間よりも大きい。

群れで生活するため社会行動が見られる

コミュニケーションを良くとる

赤ちゃんはほぼ6ヶ月かん母乳だけで生きる

 

        その事実からの考察
        Ex) イルカの脳

           ―相対的な大きさは人間のものより大きく、しわは類人猿よりも多い(事実)。
           例えばこの事実はひとつとしてもそこからされる考察はその個人のもつ人生経験、価値観、宗教観、また動物との
           かかわりの歴史におおきく左右されるということが色々な文献を探したことで判った。

           Aさんの考察 

           イルカの知能に対して人間はまだ証明していなくても、情報処理のための面積は人間のものよりも大きいというのは
           ひとつの事実である。

             またイルカの脳(皮質)の大きな特徴は“副辺緑葉”。この特殊的な脳領域は「情緒的」な脳と緊密に結びつくこと
           によってあらゆる感覚機能、視覚、聴覚、触覚、味覚など、と運動機能を一緒に司ることができる。一方、人間の場
           合感覚野は新皮質などのようにもっと細かく分岐しており、それぞれの感覚ごとに遠く位置している。これはそれぞ
           れの分野で知覚されたことの処理、統合に時間がかかるということを意味できる。


           Bさんの考察 

           脳の大きさに関して言えば、像は人間より大きな脳を持っていたりと、やはり脳の大きさはただ単純に体の大きさに
           比例するともいえる。また、体の大きさと脳の大きさの比を比べるとねずみの脳の比率が一番大きくなる。


様々な動物の脳の重さ、体重、体重に占める脳の重さの比率

                 (High North Allianceのホームページより)

       Species        Brain weight    Body weight    Brain weight
                    (gram)         (tonn)         as % of body weight
Man                      1500           0.07           2.1
Bottlenose dolphin      1600           0.17           0.94
Dolphin                    840           0.11           0.74
Asian elephant           7500           5.0            0.15
Killer whale               5620           6.0            0.094
Cow                       500           0.5            0.1
Pilot whale                2670           3.5            0.076
Sperm whale               7820          37.0            0.021
Fin whale                  6930          90.0            0.008
Mouse                       0.4         0.000012       3.2

 

           ではそれらの情報を得た後の処理の方法、出てくる結論や行動は人間のもの一緒なのか?
           それは、実際にイルカが子供達に対し取る行動を見ていると人間に近いものがあるのがわかる。

                Ex) 海の中で子供の中の一人が泣いているとその子に近寄っていく。

           私達(少なくとも私)は「見たこと」「見えること」から出発し考える。なぜならそれが本当のことだと証明し
           保障してくれるような気がするからだと思う。しかし、“感情”は見ることができない。最近の科学をもってでも、
           脳のこの領域がある感情によって活発になっていると映像で見ることができる、しかし、そこからはその感情の内容
           については何も判らない。そのため、この行動が人間が考える思いやり行動のようなものなのか、それともイルカが
           ただ好奇心の強い生き物であるが為なのかは謎のままであり、きっと人間にはまだ証明することはできない分野なん
           だろうな、と思う。

            個人的に私はイルカのそういった行動を実際自分の目で見ているからそれが思いやり行動だろうと、好奇心だろう
           と子供に与えるインパクトは同じなんだから別に全てを解明しなくても良いんじゃないかと思う。人間だって障害者
           を目で追ってしまったりするのは思いやり行動なのか好奇心なのかそんなのわからない。